数種モチ精白米より細胞壁を調製し,ペクチン,ヘミセルロース,セルロースに分画し,各画分のヒドロキシプロリン量を測定し,モチ米飯のテクスチャー特性値と比較した.この結果,ヒドロキシプロリンはヘミセルロース,セルロースの両画分に主に存在し,その含量が多いものほどモチ米飯の硬さは大きく,付着性は小さくなる傾向を示した.モチ米飯のテクスチャーを左右する因子の一つとして米胚乳細胞壁の性状が影響すると考えられた.