日頃,乾燥肌で肌荒れ傾向のある女性32名を対象に,グルコサミン塩酸塩(1500mg/day)のplaceboを対照とした6週間の二重盲検長期摂取試験を実施した.その結果,以下のことが明らかとなった. (1)医師による診察所見において,グルコサミン塩酸塩が,肌の乾燥や化粧のり,落屑を有意に改善させる働きのあることが示された. (2)肌の水分量測定において,グルコサミン塩酸塩が,水分量を増加させる働きのあることが示された. (3)肌の顕微鏡的3次元的皮膚表面解析によって,グルコサミン塩酸塩が,肌の滑らかさや鱗屑を改善させる働きのあることが示された.以上より,グルコサミン塩酸塩の長期摂取が,肌の保水や滑らかさを向上させる上で有効であることが示された.