DAGの酸化特性を,常温での酸化(紫外線照射あり,および無しの場合)と高温での酸化(紫外線照射無し)についてTAGと比較検討した. (1) 常温における酸化安定性は,紫外線照射の有無にかかわらず,DAGの方がTAGより優れていることが分かった.このことから,酸化安定性にDAGの分子構造が寄与していることが示唆された. (2) 高温での酸化における酸化安定性では,DAG, TAGの間にほとんど差は見られなかった. (3) 常温での酸化,高温での酸化ともに,DAGがTAGに比べやや着色しやすい傾向がみられたが,これはDAG, TAGの構造の違いによるとも考えられ,この点についてはさらに検討する必要がある.