(1) 茶葉からカテキン類を効率的に分離する方法として,カテキン類を大豆タンパクと結合させ,大豆タンパク-カテキン複合体として調製する方法を開発した. (2) 茶葉の水エキスに,脱脂大豆から抽出した変性タンパクを混合し,酸性に調整することによりタンパク-カテキン複合体を沈殿物として得た.得られた大豆タンパク-カテキン複合体は,50%水性アセトンで抽出することによりEGCGを主とするカテキン類を多量に遊離した. (3) この複合体は,大豆タンパクと茶カテキンの機能性の相乗効果も期待され,新しい食品素材としても注目された.