本研究は,新しい米の品質評価法の開発を目的として,極微弱発光現象を画像で計測し,得られた画像を比較・解析した.その結果,米の極微弱発光計測に関していくつかの新たな知見が得られた.また,脂肪酸度を品質評価の指標とした極微弱発光計測による,品質評価の可能性も示された. (1) 米からの発光量は常温では非常に少なかったが,測定温度の上昇により発光量は増加し,測定温度50℃では10分間の積算で微弱発光画像を測定できることを明らかにした. (2) 画像で計測することにより未熟粒からの発光量