茶業界において,着味茶,発色茶の鑑別のため使用されているIC法を利用して,ギャバロン茶のγ-アミノ酪酸を簡便に測定できる方法を開発した. (1) この分析法は,測定域における,γ-アミノ酪酸濃度とピーク面積とのR2が0.999, 7回繰り返し時の測定値の変動係数が1.9%,γ-アミノ酪酸添加時の回収率が82~104%で,精度は高かった. (2) 定量値は,慣行法によって得られる測定値と,よく一致した. (3) プレカラムOPA誘導体化,内標準物質の添加,グラジエント分析や加温抽出,冷却,除タンニンの測定液調製の操作が不必要で簡便である.