おからを納豆菌で発酵するとビタミンK2が生成され,とくにMK-7が主成分で,しかもその約90%がタンパク質と水溶性の複合体を形成した.このK2複合体の分子量が約50000で,このタンパク質は糖を約32%含む糖タンパク質であった. おから発酵物からMK-7を単離・精製し,ヒト歯髄培養線維芽細胞のALPase活性に対する影響を調べたところMK-7はヒト歯髄培養線維芽細胞のALPase活性の増加を促進したことから,MK-7がヒト歯髄培養線維芽細胞の石灰化に関与することが示唆された.