透過型近赤外分光法による精麦粒のスペクトル分析を行い,AOAC法によって精麦のTDFを測定した。TDFモデルの性能は,56試料を学習データ(n=28)と未知試料(n=28)の2群に分けた場合では,SEP: 0.89~1.03,決定係数(R2): 0.83~0.88,バイアス: -0.2~0.17, RPD: 2.5~2.9を示した。本研究で用いた透過型近赤外分光装置(波長域:850~1050nm,分光方式:回折格子,測定対象試料:全粒)に基づくTDFモデルは大麦の大まかな品種選抜などの育種プログラムに適用できる水準にある。