アンモニア蒸気による豆類もやしの真菌性病害防除を目的として,アンモニア蒸気の抗菌力およびもやし原料豆への影響を検討し,以下の点を明らかにした. (1) アンモニア蒸気は細菌,真菌ともに抗菌力を示し, A.niger のMICは E.coli の1/2以下であった. (2) 10.4mg/ l のアンモニア処理により,ブラックマッペおよびリョクトウもやし原料豆の発芽率を低下することなくカビ発生率を顕著に低下させることが認められた.