高濃度のビタミンK1が海藻類および甘藷葉部中に認められた.海藻としてはフダラク( Pachymeniopsis lanceolata ),ミル( Codium fragile )など日本で古来から食されていた種で含有量が高いこと,また甘藷は8種類のなかでも特にベニサツマの葉部には100g当り7.4mgと著しく多いことを初めて明らかにした.なお,この値はこれまでの食品分析で知られている抹茶での最高値(約4.4mg/100g)をはるかに越えるものであった. 甘藷葉部のK1については,一般の試薬としてのK1よりもはるかに水に溶けやすい物であり,また光に対しても安定であることが確認された.