本活性生菌製剤は Streptococcus faecalis T-110, Clostridium butyricum TO-Aおよび Bacillus mesentericus を含む整腸剤である.雄Sprague-Dawleyラットに対し本製剤を3週間摂食させ,ラットの脂質代謝および免疫機能に及ぼす本製剤の摂食効果を検討した. (1) 脂質代謝では,本製剤を摂食したラットで血清トリグリセリドレベルが有意に低下した. (2) 免疫機能では,血清中抗体レベルは変化しなかった.脾臓リンパ球の抗体産生能についても変化は認められなかった. (3) 腸間膜リンパ節の抗体産生能は有意に上昇した.しかし,糞中IgAレベルの変化は認められなかった. (4) これらの結果は本活性生菌製剤がラット腸管で脂質代謝調節機能および免疫調節機能を発現することを示唆している.