大豆熱可溶性ホエー画分タンパク質をSDS-PAGE及び二次元電気泳動で分析したところ,26kDaデハイドリンが主要ポリペプチドであり,その他にプロテアーゼインヒビターやいくつかの未同定の成分が含まれることが明らかとなった.ホエー熱可溶性タンパク質画分の,乳酸脱水素酵素の凍結融解失活に対するCP50(残存活性を50%まで高めるのに必要な濃度)は15.8μg/m l で,水溶性タンパク質画分の約20倍の活性を示した.これらのことから,大豆水溶性タンパク質の簡便な加熱処理により,耐熱性タンパク質,特にデハイドリンが濃縮され,酵素凍結変性保護活性が高まることが示された.