M.anka の色素生産性向上を目的に培地の炭素源の違いによる色素生産性の比較を行い生成する色素成分の変化等の検討を加えた結果,うるち米デンプンを培地に添加すると紅麹菌の色素生産性に効果が見られ,さらにうるち米デンプンをそのまま高分子のまま添加するよりβ-アミーゼで酵素処理しある程度うるち米デンプンを低分子化した培地が最も紅麹菌の色素生産性の向上に効果を示す培地条件であった.このことから,炭素源の性状が生育に関係しているものと考えられた. 分析結果から炭素源をうるち米デンプンにすることで色素生産が高まる色素は紫色色素のrubropunctamineとmonascorubramineであることが推察された.