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文章基本信息

  • 标题:乳児の精神発達に及ぼす育児態度の影響
  • 作者:津守 真 ; 稲毛 教子
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1957
  • 卷号:5
  • 期号:4
  • 页码:14-24,61
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    1乳児期の母親の育児態度と乳児の精神発達との関係をみ, あわせて乳児期の親の態度に関係ある諸要因を検討することを目的とし, 2, 6, 9, 12ケ月の乳児120名について面接質問を主とする研究を行なった。 2親の育児態度を調べる方法として, 1) 面接質問により, 泣いたときの扱い方など約10項目の育児場面におけるやり方を尋ねる。(2) 面接中の母子の様子を観察した。それらの結果を評価して, 接触多く寛容な育児態度と接触少なく厳格な育児態度とにわけた。また育児意見についても検討した。 3乳児の精神発達を調べる方法として, 家庭における日常生活場面の発達項目より成る発達質問紙を主として用い, 乳幼児精神発達検査を併用した。 4育児態度と発達との関係は,(1) 2ケ月児では運動と社会的発達について, 接触の多い育児態度の場合, 発達がすぐれている傾向があるが, 全体としてみると, その関係は明瞭でない。(2) 6ケ月児では, 社会的及び食事行動の発達について, 接触の多い育児態度の方が発達がすぐれており, 運動・手の操作・発達全体についても同様の傾向が認められる。(3) 9ケ月児では探索行動と杜会的発達について, 接触多く寛容な育児態度の方が発達がすぐれており, 発達全体及び子どもの反応についても同様の傾向が認められる。(4) 12ケ月児では, 探索行動と子どもの反応について接触多く寛容な育児態度の方が発達がすぐれている傾向が認められるが, 全体としては育児態度と発達との関係は認められない。 5育児態度と関係ある諸要因について,(1) 育児態度と社会一経済状態との関係は, 生後半年以前のものについて, 社会一経済状態上のものに接触の少ない育児態度の多い傾向がみられるが, 全体としてみると, 育児態度と社会一経済状態との間には明瞭な関係は認められなかった。(2) 育児意見と社会経済状態の関係は社会一経済状態上のものに寛容な育児意見が多く, 社会一経済状態下のものに厳格な育児意見が多い。また社会一経済状態上のものに溺愛的でない意見が多い。(3) 育児態度と育児意見との間には明瞭な関係は認められない。(4) 育児態度と出生順位との関係は, 第1子に接触多く寛容な育児態度の多い傾向があるが明確ではない。(5) 出生順位と育児意見との関係は, 第1子に寛容・溺愛の意見が多く, 第2子に厳格で溺愛でない意見が多い傾向がある。(6) 育児態度は, 乳児期には年令の増加とともに寛容の方向にむかう傾向がある。(7) 育児意見と年令との間には明瞭な関係は認められない。(8) 育児意見と発達との関係は, 明瞭な傾向を認めることはできなかった。6子どもとの接触が多く, 寛容な育児態度の方が, 子どもの精神発達がすぐれる傾向があることを結論することができる。

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