集合体の内的構造を解明する1つのアプローチの可能性が考察され, その第1の段階として2者関係の次元を測定するための尺度が構成された。 すなわち, 2者関係の様態を明らかにする必要最少限のものとして, ″糖″, ″統制″, ″承認″, ″競争″, ″依存″, ″自律″の6尺度が作られた。 中学2年生男女を被験者として, これらの尺度の信頼性が, 種々の方法で検討され, その結果決定された尺度をもとにして, 因子分析による次元の決定が試みられた。ここで, 受容-拒否, 統制-無視, 畏怖-自由と名づけうるような3つの互に直交する因子が抽出された。 さらに, これらの測度に関する若干の問題と, 将来の課題がのべられた。