高等看護学校の女子学生30名が, 看護実習のさいの自分達の監督者の行動を, PM式リーダーシップ測定方式によって評定した。評定のタイプわけによってPM, P, M, pmの4つの群にわけられた。一方, 監督行動のもつ感情値が快・不快の次元より測定された。 1. PM型の監督者とP型の監督者を比較した場合, P機能としての監督行動の程度では同じであるにもかかわらず, P機能のもつ感情値が, PM型の監督者の場合においてより快とみられている。同じことが, M型とpm型の監督者の比較においてもいえる。 2. そのような感情値がM機能としての監督行動の程度によって規定されていることが明らかになった。 3. つまり, M機能的監督行動はP機能の感情値を高めることでP機能の効率を高めている。これが従来からいわれて来たM機能の触媒効果であると考えられた。