離乳後の幼鼠に一定期間Ca不足食を与えると, 日令の若いものほど, 体重に対する影響を強くうけ発育後期になると殆んどその影響をうけないが, 骨発育に対する影響は発育の初, 中, 後期の別なく同程度にあらわれた。 発育の初期あるいは後期にCa不足食をうけた群はその後のCa補足により体重にかなりの, また骨発育にもある程度の回復を示し対照との開きを縮めたが発育中期にCa不足をうけた群はCa補足によっても体重が多少回復したのみで骨発育は回復せずむしろ対照との開きを増した。