Vitamin K 類の内VitaminK3がAsp. oryzalの生理にどの様な影響を示すかを知るためにVitamin K3を10-5mol/l単位で6, 3, 1.5, 0.75, 0.375の割合で添加して26°~27℃, 10日間培養を実施し, 菌体量, amylase及びproteaseを測定した。培養基としてはCzapeck Dox培地を基本とし窒素源をNaNO3, (NH4)2SO4, NH4NO3, Asparagine, urea, peptoaを用い, 炭素源としてglucose, sucrose, lactose, soluble starchを用いた。1) Vitamin K36/10-5mol/lでは一般に菌体及び酵素生成にnegativeに作用した。2) NaNO3を窒素源とした場合用いた何れの炭素源に於てもVitamin K31.5×10-5mol/lで菌体量が増加するが菌体単位重量当りの酵素力は増加しなかつた。殊にlactoseを用いた場合はその傾向が著しかつた。 3) NaNO3を窒素源としsoluble starch及びsucroseを炭素源とした場合並にNH4NO3, glucoseを用いた場合VitaminK30.375×10-5mol/lでprotease生成量及び単位重量当りのproteaseやや増加した。