1) 本邦産水粳精米粉, 同グリテリン及び水糯グルテリンのアルギニン, リヂン, ヒスチヂン, グルタミン酸, イソロイシン, ヴァリン及びフェニールアラニンを微生物法で定量し文献値と比較検討した。 2) 米グルテリンの上記名アミノ酸を定量する際の塩酸分解の条件を検討し, 121℃, 5~8時間加熱の場合はアルギニン, リヂン, イソロイシン, フェニールアラニンでは2, 4, 6N塩酸いずれでも大差なく, ヒスチヂン及びグルタミン酸では2N塩酸は分解が不完全であり, ヴァリンでは4, 6Nは共に避くべきことを示した。 本実験に当り, 種々有益な御助言を賜つた桜井芳人博士に深く感謝の意を表する。