1. ビーマンの生果可食部中のC平均含量は還元型では190mg%, 酸化型25mg%であつて, 大部分が還元型であつた。 2. 同一果中還元型C含量の部分による割合は, 可食部95%, 廃棄部5%であつた。 3. 同株中の結果部位によるC含量の差は殆ど認められなかつた。 4. 同株中で赤果のC含量は青果のそれに比べて約1.3倍であつた。 5. 露地物のC含量は市販温室物のそれに比べて約1.4倍であつた。 6. 葉のC含量は一株中に109mgであり, 同株中の全果可食部のそれに比べて約8%に当つていた。 7. 果実10日間の貯蔵に際してC含量は, そのまま室温放置した場合には40%減少したが, 冷蔵した場合には殆ど変化がなかつた。 8. 水浸後10日間室温放置した場合は67%減少したが, アグリマイシン処理後同様にした場合には25%の減少であつた。 9. 水浸後10日間冷蔵した場合には32%減少したが, アグリマイシン処理後同様にした場合には5%減少した。 10. 葉の10日間の貯蔵に際してC含量は, そのまま室温放置した場合は98%減少したが, 冷蔵した場合は30%の減少であつた。アグリマイシン処理したものでは室温放置・冷蔵ともに水浸したものに比べて減少は大差がなかつた。