首页    期刊浏览 2024年10月07日 星期一
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文章基本信息

  • 标题:心理学における概念構成 II 考察
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  • 作者:岩原 信九郎
  • 期刊名称:科学基礎論研究
  • 印刷版ISSN:0022-7668
  • 电子版ISSN:1884-1236
  • 出版年度:1958
  • 卷号:4
  • 期号:1
  • 页码:24-31
  • DOI:10.4288/kisoron1954.4.24
  • 出版社:科学基礎論学会
  • 摘要:

    以上, 介入変数 ( IV ) と仮定的構成体 ( HC ) に関する主な研究をとりあげ, その要点を述べ, これに関する論争の生じた原因の一つが用語上のものであることを指摘した. そして何れも刺激 S と反応 R の間に介入する媒介概念 ( MV ) であり, S と MV , MV と R の間には因果関係のあることを述べた. 一般に IV は解析的であるか, 便宜的であると考えられているがこれは心理学において IV といわれる概念には妥当しない. 即ち S と IV の間には常に因果性を予想し, 仮定的因子を含んでいるという意味で HC と本質的に異なるものとはいえない. 勿論 IV が HC より操作水準が高いとはいえようが, この事は IV が HC より科学性が高いことにもまた HC が純化されて IV になることをも示さない. 何故ならかゝる意味での HC は予言性の高い点では IV と比べるべくもなく, また HC が証明され直接観察されれば既に IV ではなくなってしまう. また HC を生理的概念とのみ考えることも正しくない. かゝる見地は心理学の生理学への還元を意味するものであって事実と必らずしも一致しない. 仮定的な MV としては生理的なもののみでなく行動的なものもある. 然し行動的なものに実在性がないという批判があるがこれは実在性の理解をあやまっているものといえよう. 真か偽かいえるものはすべて実在性があるとみなければならず, 直接観察 (時空的定位) のみが実在性の根拠にはならない. 行動的であれ, 生理的であれ, MV はつねに直接観察しうる S と R の両方に足場をもたねば科学的概念とはいえない. 然しゲシタルト心理学, 特にLewinの理論では MV の S への足がかりが明らかにされていない欠点がある. 勿論 S 自身も R と無関係でないばかりか R によって規定されるが, それは R が MV の函数であるという時の因果性でなく, 概念的定義の問題にすぎず, また R = f ( S ) が適用される場合の R とは独立に規定されるから S と MV とは厳密に区別されねばならない.

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