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文章基本信息

  • 标题:実験者効果の精神生理学的研究
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  • 作者:大里 栄子 ; 小川 暢也 ; 三隅 二不二
  • 期刊名称:実験社会心理学研究
  • 印刷版ISSN:0387-7973
  • 电子版ISSN:1348-6276
  • 出版年度:1979
  • 卷号:19
  • 期号:2
  • 页码:147-154
  • DOI:10.2130/jjesp.19.147
  • 出版社:The Japanese Group Dynamics Association
  • 摘要:

    本研究は, 被験者2名よりなる問題解決場面における言語教示の効果を, 問題解決時間, 心拍数, および自己認知を指標として検討することを目的とする。このさいの言語教示は, 1) 競争で問題解決を指示するもの, 2) 競争ではなく, 気楽に行うことを説示するもの, 3) テスト開始のみの三条件である。このさい, pairedsituationにおけるarousal levelは, 個別のテスト状況におけるより高くなるという以前の結果に基づき, 競争的教示は, さらにarousal levelを高め, over arousalな状態を惹起し, その結果問題解決の成績を低下させ, 一方非競争的で緊張を柔らげる教示は, optimalなaro-usal levelに接近させ, 問題解決を促進させるであろうということを仮説とした。 対象は, 年令19才から20才の健康な女子学生30名で, これを各群10名 (=5組) の3群に分けた。手続は, まずSpielbergerによるSTAI-I型により状態不安state anxietyを測定した後, 安静時心拍を1分間測定し, ついで教示表によって施行法を理解させ, 練習課題を施行した。その後5問よりなる本課題を与え, 問題解決前にヘッドホーンより3種の教示条件のいずれかを与えた。課題解決時間はタイマーにより測定し, 心拍数はcardiotachometerによって, テスト前, 教示中, テスト後と連続的に測定し, 10秒間の最高, 最低値を記録した。テスト後心理学的時間を評価法estimation methodにより測定し, さらにState anxietyおよび質問紙による自己認知を測定した。テスト課題は, LIS推理因子測定尺度-精密測定用Dにおける問題を応用したものを用いた。 主要な結果は次の通りである。 1) 三種の言語教示に対する認知をPMスケールにより測定した結果, 競争的教示は遂行機能のP型に認知され, 非競争的教示に対しては維持機能M型に認知された。 2) 問題解決時間は, テスト間に差が認められ, テスト2, 3において遅延した。群間の差は, テスト2, 3において非競争的教示群が他の二群よりも速い傾向にあり, テスト5において競争的教示群は対照群より速い傾向にあった。テスト1, 4については群間に差は認められなかった。 3) 心拍数は, 施行法を示した教示表を与えた時点, さらに練習時に増加した, 教示条件を導入すると, 競争的教示群および対象群は再び増加するが, 非競争的教示群においては変化が認められなかった。教示条件導入後の心拍数を練習時からの変動でみると, 競争的教示群はテスト1で顕著に増加し, テスト4, 5において練習時以下に低下した。これに対し, 非競争的教示群はテスト1で減少し, 両群に差を認めた。 以上の結果, テスト課題が困難な状況においては非競争的教示が, 容易な課題および慣れの生じた時点においては競争的教示が遂行行動にとってoptimalな効果をもつことが示唆された。

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