アメリカにおけるパブリックアート整備には都市空間の装飾と次世代の芸術支援という2つの目的がある。日本のパブリックアート整備は、特に前者に重点がかけられているが、官僚機構が原因で失敗することが少なくない。都市芸術支援政策を担うシアトル芸術委員会は、これらの目的に適した財政システムを整え、独自財源とその配分権限を有し、外部の人材を活用しながら、芸術家と住民、スタッフのコミュニケーションを保っている。