法の基礎にある所有権と経済理論との接触面としての、1) 所有と自由意思、2) 所有権の基盤にある社会契約と国家の意義、3) 所有権とコースの定理との関係などの話題を取り上げて、その経済理論的な含意を探るとともに、特に法とミクロ経済理論の境界領域に位置する所有権および知的所有権理論のより根元的な解明の必要性を指摘する。