1995年の9月10日から23日にかけて県内の異なる地域でS, Enteritidisを原因とする食中毒が3件発生した.汚染食品の関連性等究明のため, 各事例からの分離菌株について薬剤感受性試験, プラスミドDNAの解析, PFGE法による染色体DNAの制限酵素切断パターンの解析を行った.プラスミドDNAの解析では識別できなかった菌株もPFGE法による制限酵素切断パターンでは各事例ごとの分離菌株を識別することができた.このことから, それぞれの分離菌株は遺伝学的に異なるものであることが明らかとなり, 原因食品等の関連性はないと考えられた.