本研究では微粉砕が米,小麦,トウモロコシ,甘藷およびキャッサバなどデンプンの糊化特性に与える影響を明らかにした.微粉砕前では粒子の平均粒径やデンプンの糊化特性は作物によって異なった.しかし,微粉砕回数の増加とともに粉末の平均粒径は全ての作物で減少し(10μm未満),それらの粉末は類似の糊化特性を示した.また大きいデンプン粒を含む市販の粉末ほど微粉砕後では損傷デンプンの割合が高かった.