第一次大阪府食育推進計画の行政介入の評価のため, 2006年度と2010年度に行った質問紙調査結果を比較した。食育に関心の高いボランティア集団や協力企業等の状況を把握するために各種講演会などの参加者を対象に, 関心の低い者も含む一般集団として児童・生徒・学生およびその保護者を対象に行った。解析は, 大阪府立健康科学センターおよび大阪府立大学公衆栄養実践研究センターで行った。2006年は4,520人, 2010年は5,156人から回答を得た。環境レベルで, 食事バランスガイドを見た場所は, 外食店が3から5倍程度, 食材・食品店が1.5倍程度に増加し, 認知レベルで, 「食育の認知」, 「食事バランスガイドの認知」, 「メタボリックシンドロームの認知」が増加した。態度レベルで, 「食育への関心」は変化が無かった。行動レベルで, 「農業体験」は増加したが, 「朝食摂取」は欠食が増え, 「食育活動」は減少した。