25種類の着色料を対象とした,LC-MSを用いた食品中の着色料一斉分析法を検討した.試料から水またはメタノールおよびアンモニア水を用いて抽出し,固相抽出カラムにて精製を行った.本法の検出限界は( S / N ≧3)は0.2~0.8 μg/gであった.添加回収試験の結果は平均回収率71~113%,相対標準偏差10%未満とおおむね良好であり,着色料の検出に適用可能であることを確認した.また,着色料の表示がある食品試料28検体を分析した結果,表示どおりの着色料を検出することができた.