食物アレルギーを有する児童数は増加しており,学校給食におけるアレルギー物質を含む食品の誤食や混入の防止対策がより求められている.今回,大阪府東ブロック管内7市において,小学校給食における食物アレルギー対応の実態を明らかにするために調査を行った.アレルギー物質を含む食品の除去食は,5市で提供されており,このうち4市では,除去食とその調理器具の検査で卵の混入はすべて認められなかった.調査した全市では,一定水準の食物アレルギー対応が実施されていたが,その対応マニュアル策定の状況から,各市間において食物アレルギー対応の実態に差異があることが明らかになった.今後,各市の事情を考慮したマニュアル策定の促進が必要であると考える.