科学技術戦略を策定するにあたり,近年では,データを分析して客観的なエビデンスに基づき判断しようという潮流があり評価手法の研究が進められている。本分析では,分析対象に,2007-2014年の各年の被引用数上位1%の論文を収集し,論文の引用ネットワークを分析して,萌芽研究領域を特定して投資対象を判断する指標を提案する。研究領域に含まれる平均出版年から萌芽研究領域を特定した結果,日本の論文が含まれる領域は5領域が検出された。それらの領域における日本の研究の質・量・最新性を判断し,その後,取るべき戦略ごとに研究領域を区分した。