神戸大学先端膜工学センターは,日本初かつ唯一の総合的膜工学の研究拠点として2007年に設立され,世界最先端の膜工学研究と教育活動を行う一方,一般社団法人先端膜工学研究推進機構との連携を通じて産業界のニーズを反映した膜技術の研究開発の推進と産学協同での専門人材の育成に取り組んでいる.分離膜の拡大する世界市場をリードするには,我が国発の革新的技術開発と国際的に通用する人材育成が必要であり,こうした課題解決のため,先端膜工学センターでは先端膜工学研究推進機構に参加する65社余りの企業と数多くの共同研究,情報交流,人材教育,施設利用等の連携プログラムを実施し,成果を上げている.