本研究で我々は並行文脈指向プログラミングの概念とその実現手法を提案する.アクターモデルのような非同期通信に基づくシステムで文脈指向プログラミングを実現する際,文脈の変化と他の計算の間の同期に注意する必要がある.提案する手法は,文脈をまたがるメッセージに関する問題を自己反映計算を用いることで解決するものである.本論文ではErlangを用いた実装とその予備評価について述べ,提案手法の有効性を示す.