本稿ではLinked Dataの仕組みがいかに分野を横断して連携するデータベースを構築することを可能としているかを述べる。Linked DataはセマンティックWebの技術を使い、Web of Data、すなわちDataが相互につながったような世界をつくることを可能とする。実際、世界においてはDBpediaを中心として500以上のデータセットが相互につながっている。国内においては著者らが2012年より DBpedia Japaneseを公開・運営することで、同様の活動を広めている。実際、2012年以降、50以上の研究報告があり、20件のデータセットがリンクされており、15件のアプリケーションが報告されている。 またその内容も生物学から文化的コンテンツまで幅広く、様々なデータベースがリンクできることがわかる。