日本のドキュメンテーション分野における標準化活動は,ISOなどの国際学術団体や米国,英国,ドイツなどの先進各国の活動状況と比較して,著しく遅れているのが現状である。日本におけるこの分野の標準化活動は,科学技術庁/日本科学技術情報センター,通産省,文部省,日本ドクメンテーション協会等の学協会が,それぞれ中心となって行っているのが現状であり,JISとしてはマイクロフィルム関係のものがわずかに存在するのみで,国家的活動は皆無に等しい。日本における各種機関の標準化活動現況と将来,ISOや主要各国機関との関係などについて述べた。