西独の情報・ドキュメンテーション政策は,1971年5月に連邦内務省より発表された作業分担型の情報バンクシステム(IBS)と,1973年に実行計画として発表されたIuD計画がその柱になっている。前者は,行政の中で扱われる全情報・データーが対象とされ,国政の中でそうした情報の収集・処理・流通・利用のモデル化をはかることを意図し,この中に科学技術情報を含めている。後者は,情報・ドキュメンテーション問題が中心で,中でも科学技術情報について,細かい配慮を行なっている。この二つの政策基盤での骨子を総合的にまとめてみた。