RingdocあるいはCPIのデータベースに付されているキーワードのクラスタリングを行なうことによって,研究開発動向の把握を試みた。まず,クラスター分析に用いる手法の選択検討を行ない,完全連結法(Complete Linkage Method)を選択した。ついで,この手法を用いペニシリン,セブプロスポリン,β-プロッカー,ベンゾジアゼピンを分析対象に検討した結果,ペニシリン,セファロスポリンの研究領域では,新規な化学構造を有する化合物の研究が開始されていること,ベンゾジアゼピンについても,1,4-ベンゾジァゼピンに代る研究が行なわれていること,β-プロッカーは精神科領域まで,その適応範囲が拡大されようとしていることなどを,明らかにすることができた。