医薬品の情報科学的研究のため,数種の文献2次資料の有用性を比較した。まず予備調査から,de Haen Drug Index Card System,ICRS,IPAは研究には十分でないことがわかり,EM(Excerpta Medica),RD(Ringdoc),MD(MEDLARS),CAC(Chemical Abstracts Condensates)を選択した。そこで,これら4データベースに収録されている情報の量的,質的評価を行ない,EMが最も有用なデータベースであり,つづいてRD,MD,CACの順であるとの結論を得た。しかしながら,時系列,クラスター等の諸分析には,情報の蓄積量が豊富であることが必要なことから,情報科学的研究の情報源として,RDを選定することとした。