前回(情報管理19[4])に引き続き,SSIEとISIで稼動しているMAIの紹介を行なう。SSIEのシステムは,SSIEに集まる研究プロジェクトのサマリーの中に現われる語の列の中に,SSIEの持つインデックス・タームの辞書にマッチするものが現われると,それを候補語として取り出す。この辞書は44,000のエントリーを持ち,更新が続けられている。このシステムはIBM 370/135を用い,1サマリーを17秒で処理する。年間100,000件の入力サマリーのインデクシングを行ない,洩れ25%,誤り8~10%の精度である。ISIのシステムは,その発行するCurrent Contentsのための索引を作成するシステムで,論文標題の中の語を六つの辞書によって処理してインデックス・タームを作成する。その処理はストップ・ワードを落とし,標準の綴りや表記法に統一し,複合語の場合は語順を統一する。IBM370/145を用い,年間500,000件以上のタイトルを処理している。最後に,前回のDDCも含めて3種のMAIについて,その特徴,問題点を論ずる。