ニュースを報道する新聞社や放送局では,分類表により,情報を蓄積し検索してきたが,新しい問題,境界領域の問題など,従来の分類表ではうまく分類できないという問題が生じている。中日新聞では分類から離れて,シソーラスによる情報検索システムを作成することになった。以下,中日新聞で作成されたニュース・シソーラスの作成過程,シソーラスの構成,シソーラスの管理について述べた。このシソーラスは新聞索引集に収録された18万件の抄録を検討し用語を選定した。選定に際しては他社の索引誌も参照した。語数は約3,350語であり,「を見よ参照」「をも見よ参照」「を見よあり参照」「をも見よあり参照」の指示が表示されている。