Chemical Abstracts(CA)の一般事項索引には,化学的および物理的性質,反応,用途および応用,化学物質のクラス名などの事項が記入されている。これらの索引記入のための見出し語(副見出しの用語も含めて)は,これまで完全に人手によって編集されていたが,入力された索引の照合と修正の大部分が計算機プログラムで行なわれるシステムに変わった。入力される索引の見出しデータについては,次の4通りの操作が行なわれる:(i)管理ファイルとの語の照合,(ii)CA索引で認定されている見出し語に一致させるための語の修正,(iii)決められた条件の下での綴りの誤りとタイプミス(活字の型の誤りを含む)の校正,(iv)編集者が見直すべき入力索引データへの所見ステートメントの付加。これによって,見出し語の96%は完全に計算機プログラムで編集され,所見を付加された4%だけがもう一度編集のため見直されるようになった。これまでのCA巻末索引および累積索引の一般事項索引の見出し語が100%人手で編集されていたのとは大変な違いである。上記のプログラムは,化学物質索引の記入に関するRegistry Systemで達成されている精密な語彙統制と並んで,一般事項の用語管理システムを開発していくための第一歩である。