土質・基礎工学分野における国内・国外の文献情報管理の状況について展望した。国際的には1965年の第6回国際土質・基礎工学会議において,土質・基礎構造の分野における情報管理活動の必要性が提唱され,1965年には国際土質分類が提案された。わが国では1959年に,土質工学会に文献調査委員会が設置され,1965~67年の3年間外国文献抄録集を刊行した。その後の情報検索活動として,米国土木学会の土質・基礎構造分野のシソーラス,Geodex International社のピーカブー方式の検索システム,国際土質・基礎工学会のGeotechnical Abstracts等をあげ,国内の活動として,土質工学会のキーワード選定,抄録作成,シソーラス作成の現状と鋼管杭協会の杭シソーラスによる情報検索システム等を簡単に紹介した。