第3回国際食品学会議のうち,主として情報文献シンポジウムにおける1)国際食品情報サービス,2)西ドイツにおける食品学と栄養学における情報の機械化の傾向,3)食品業のためのフランス国立情報センター,4)食品学に関する日本の定期刊行物における問題点,以上の4つのテーマの講演とその討論を紹介し,1)では,Food Science and Technology Abst.(FSTA)の発行に伴なう国際協力の現況を,2)と3)では,FSTAに関連した両国の活動の現況を,4)では,食品学分野における日本の雑誌とCAおよびFSTAとの関係,特にその問題点を同講演者の立場から詳しく報告している。討論では,フランスの例として,フランス語による抄録発行をわざわざつくることが,国際協力や能率との関連で,でもやむをえないと述べられていること。またFSTAの索引やFSTAを用いての米国でのSDIの報告などにもふれられている。