文章基本信息
- 标题:細管式等速電気泳動法による食品中のコハク酸の定量
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- 作者:福場 博保 ; 津田 淑江
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1980
- 卷号:33
- 期号:4
- 页码:247-251
- DOI:10.4327/jsnfs1949.33.247
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:コハク酸, クエン酸, アスパラギン酸, 乳酸, リンゴ酸, グリコール酸, フマル酸の有機酸を細管式等速電気泳動するための分析条件について検討し, リーディング電解溶液として, 0.01 N-塩酸+β-アラニン (pH 3.0) ターミナル電解溶液として, 0.01 N-L-アスコルビン酸, 定電流100μAでこれら各有機酸が分離することを確かめることができた。 これら各酸のPUVはコハク酸0.72, クエン酸0.38, アスパラギン酸0.57, 乳酸0.50, リンゴ酸0.37, グリコール酸0.43, フマル酸0.28であった。 また, コハク酸においては試料濃度4.0μg/μl以下では, y=0.36x-0.13と直線性のよい検量線を得ることができ, 定量性を確認することができた。この条件下で市販のハマグリ, アサリ, シジミ, カキ, アカガイの抽出液を泳動し, コハク酸を定量した本定量値を従来の滴定法による値と比較すると低値であった。これは滴定法では他の有機酸の混在によるものと推定できる。このとき分析に要した時間は約30分であった。 また試料調製法について検討を行なったが, アルコール抽出物について, 水蒸気蒸留を行ない揮発性物質を除いた後, エーテル抽出を行ない, 定量妨害物質を除いたものを試料液とすることが必要で, アルコール抽出物を, そのまま試料液とするときはPUVをコハク酸と同じくし, コハク酸定量値を高くするような物質の存在を推定することができた。