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文章基本信息

  • 标题:ヘオホーバイドによる光過敏症ラットの組織学的変化
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  • 作者:礒部 明彦 ; 佐々木 陸郎 ; 木村 修一
  • 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
  • 印刷版ISSN:0287-3516
  • 电子版ISSN:1883-2849
  • 出版年度:1977
  • 卷号:30
  • 期号:2
  • 页码:99-104
  • DOI:10.4327/jsnfs1949.30.99
  • 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
  • 摘要:野沢菜漬物中に含まれるヘオホーバイドによるラットの光過敏症の成立とそのメカニズム解明のため, 今回はヘオホーバイドのケイ光性を利用し, ラットの体内分布を観察した。 その結果, 網内系細胞の多い大網膜, 脾臓への取り込みが顕著であった。また, 多少, 心臓, 肝臓への取り込みも見られたが, それほど大きなものではなかった。 さらに, 光過敏症によってラットの臓器 (脳, 胸腺, 肺臓, 心臓, 肝臓, 副腎, 腎臓, 脾臓, 胃, 腸, 子宮, 膀胱, 筋肉, 背の皮膚) が組織学的にどのような変化を受けているのかを観察するため光学顕微鏡をつかって検討した結果, 脾臓において, とくに著しい変化が認められた。リンパ濾胞のくずれ, 細胞の崩壊が顕著であること, また, この崩壊細胞は濾胞内 (白髄) および赤髄内の網内系細胞で貪食されている。さらに, 赤血球とヘオホーバイドも貪食されている所見が観察された。 このような組織学的変化と, すでに発表した循環器系を中心とした病態生理学的現象を関連させて考えると, 光過敏症のメカニズムは以下のとおりであろうと推定される。 すなわち, ヘオホーバイドはまず, 組織学的にみて, 脂肪細胞の多い大網膜に取り込まれ, リンパ管に吸収され, 血管内にはいり全身を循環する。そして体表面に分布する毛細血管通過の際, 光照射を受け光増感反応をおこし, ヘオホーバイドが赤血球毒となり赤血球膜の脆弱化, すなわち溶血をおこし, 赤血球の内容物, とくにカリウムの漏出をきたし, このカリウムが心筋に作用し, 心臓の刺激伝導系傷害をおこしたものと考えられる。
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