文章基本信息
- 标题:糖尿病患者の耐糖能ならびにインスリン反応に及ぼす食事療法の効果
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- 作者:鈴木 和枝 ; 池田 義雄 ; 高梨 州弘 等
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1976
- 卷号:29
- 期号:2
- 页码:103-110
- DOI:10.4327/jsnfs1949.29.103
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:成人型糖尿病27名 (非肥満糖尿病18名, 肥満糖尿病9名) を対象に食事療法を2~4週間行ない, その前後で50g経口ブドウ糖負荷試験を実施した。そして耐糖能ならびに血中インスリン反応の推移を観察すると同時に, 体重の変動もあわせて検討した。えられた成績は, 次のごとくである。 1) 非肥満と肥満糖尿病患者に2~4週間の食事療法を行なうと, 血糖は空腹時およびブドウ糖負荷後の各時間ともに有意に低下し, 耐糖能は改善した。しかし, インスリン反応については有意な変化が認められなかった。 2) 次に, 食事療法前後の体重の変化に着目すると, 減量がえられた肥満糖尿病患者では, 著明な耐糖能の改善に伴って空腹時と負荷後30分のインスリン値が有意に低下した。非肥満糖尿病患者については, 耐糖能は明らかな改善傾向を示したが, インスリン反応にはまったく変化が認められなかった。 3) 減量がわずかだった肥満, 非肥満糖尿病患者では, 耐糖能の改善傾向が示されたにすぎなかった。この際のインスリン反応は上昇傾向が認められたが, 有意差はみられなかった。なお, 非肥満糖尿病患者では負荷後30分のインスリン産生指数が有意に上昇した。以上の成績から, 食事療法が耐糖能の改善に有効であることを明らかにしたが, 食事療法の効果とインスリン反応との間には一定の傾向を認めがたいことを示した。そして非肥満, 肥満糖尿病を問わず, 減量こそ耐糖能の改善によい影響をもたらすことを明らかにした。この機序として末梢性のインスリン感受性の上昇を示唆するとともに, 糖尿病の食事療法によってもたらされる体重調整 (減量) の重要性を強調した。