文章基本信息
- 标题:油脂を添加した飼料により養殖したハマチの生育ならびに脂質について
- 本地全文:下载
- 作者:鴨居 郁三 ; 鬼丸 修 ; 小原 哲二郎 等
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1975
- 卷号:28
- 期号:5
- 页码:247-255
- DOI:10.4327/jsnfs1949.28.247
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:1) 冷凍オオナゴ (A) を対照とし, 他の3種の配合飼料 (B~D) によるハマチの養殖試験を行なった。 12月までの当歳魚養殖試験では, オオナゴ投餌にはおよばなかったが, 飼料B区はかなりの好成績を示し, 増肉係数もオオナゴ投餌 (A区) の7.84に比べ7.88と大差はなかった。 なお, 12月からの越冬期では, オオナゴと配合飼料区の増重に差が見られたが, 飼料B区では水温が上昇し, 摂飼の活発になる4月には再び増重し, オオナゴ (A区) 投餌に近い結果を示した。 2) 肉質, 肝臓および幽門垂の重量および脂質含有量の変化は次のとおりであった。 i) 肉質肉質の脂質含有量は各区とも12月に高く, 水温の低下する2月には減少し, 4月には再び増加した。 また生魚とほぼ同量の脂質含有量の飼料BおよびCを投餌しても, 肉質中の脂質蓄積量には差が認められ, 12月における各飼料間の魚体重の差は, 蓄積された脂質重量に大きく影響されていると見られた。 ii) 肝臓肝臓重量は各飼料区とも12月に最高で, 2月には減少していた。また蓄積脂質の絶対量は, オオナゴ (A区) 投餌以外は, 肝臓重量の減少する2月でもあまり変化せず, 冬期には脂質以外のものが消費されているのではないかと考えられた。肝臓重量の魚体重に対する比率は, オオナゴ (A区) 投餌では12月に最高になるが, 他の配合区では10月に最高となり, 以後減少を示した。 iii) 幽門垂各飼料区とも冬期においても脂質の蓄積が見られ, 重量が多少減少しているBおよびC区においても, 脂質含有率が増加しているため, 蓄積脂質の絶対量は増加し, 肉質および肝臓とは異なった傾向を示した。 3) ハマチ脂質の脂肪酸組成については, 飼料中脂質の脂肪酸がほぼそのまま肉質, 肝臓および幽門垂に移行する。 とくに粉末油脂を加えたBおよびC区では, 粉末油脂中に多量に含まれるC18: 2の移行が, 明らかに認められる。 4) 12月と脂質量の減少する2月に採取したハマチの脂質の脂肪酸組成を見ると, C14: 0およびC16: 0の組成に多少の変化が見られるものがあった。