文章基本信息
- 标题:牛乳のκ-カゼインに関する研究 (2)
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- 作者:金森 正雄 ; 三好 正満 ; 伊吹 文男 等
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1971
- 卷号:24
- 期号:2
- 页码:96-100
- DOI:10.4327/jsnfs1949.24.96
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:3ないし4種類の方法で調製したκ-カゼインの不均一性を各種のゾーン電気泳動, DEAEセルロースクロマトグラフィー, セファロースゲルろ過, それに焦点電気泳動によって調べた。 その結果調製法のいかんによらず全てのκ-カゼインは不均一で, その不均一性は少なくとも2つの要因, すなわち分子の大きさと分子電荷の不均一性に帰せられることが判明した。 DEAEセルロースクロマトグラフィーの結果, κ-カゼイン複合体は少なくとも2成分に分画され, そのうちの1成分はパラκ-カゼイン様成分であった。 この成分の存在の有無の判定は通常のゾーン電気泳動では困難であり単なる不純物というよりはκ-カゼイン複合体の1成分と考えられる。 したがってκ-カゼイン不均一性要因についてはランダムS-S結合11)以外にパラκ-カゼィン様成分の存在もその原因と考えられる。 パラκ-カゼイン様成分の含量が調製法によって余り差がなく, この成分はκ-カゼイン調製中の副生物ではなく, ミルクの中に最初から存在していたと考えられる。 また尿素・硫酸法によって調製したκ-カゼインが最も不均一性が少なく, しかも分子が大きく, カルシュウム・エタノール法によるκ-カゼインはいくらか小さいユニットに解離しておりパラκ-カゼイン様成分を最も簡単に遊離させることが判明した。