本研究では,新規遺伝子組換え(GM)ダイズMON87701について,リアルタイムPCRに基づく系統特異的定量分析法を開発した.当該GMダイズの混入率を算出するために必要な内標比を実験的に決定し,試験室間共同試験によりブラインド試験を実施し分析法の性能を評価した.その結果,供試試料の全濃度において,バイアスおよび室間再現精度の相対標準偏差(RSDr)はそれぞれ30%未満および13%未満であり,本分析法の定量下限(LOQ)が0.5%であることが示された.以上の結果から,本分析法がGMダイズMON87701の実用的な定量分析法として適用可能であることが示された.