1) 都内の住宅地域に居住する典型的な中流家庭の健康な9〜22才の男子175名, 9〜20才の女子188名の計363名についてグラウンド・ランニング法を用いて最大酸素摂取量を測定した. 2) 絶対値の最大酸素摂収量は年令と共に増加し,男子は20才, 女子は15才でピークに達した後にプラトーないし減少傾向を示す.女子の成人値は男子の約60%であり12才以後性差が著しくなる. 3) 単位体重当りの最大酸素摂取量は,男子は16才をピークに年令と共にプラトーから漸減するが, 女子は年令と共に一過性に減少する.女子の成人値は男子の約70%である. 4) 最大換気当量は14才迄は性差がないが15才以後男子が減少するのに対し女子は各年令共ほば一定で男子より約15%高い値を示す. 5) 都内青少年の最大酸素摂取量は,宇都宮の農村地区に比べ思春期以後で約10〜20%低い. 6) 最大酸素摂取量と体重との間には,とくに男子の10〜13才,女子の13〜15才の各年令間で高い相関があり,この年令期の身体構成がfat-free状態に接近しているものと思われる.