形態発育状況によって初潮年令を推定した. 標本;中学校3年女子200名, 全員既潮者. 予測変数;身長, 体重, 胸囲, 坐高は予測当該学年と前年度の計測値. 発育 speed は6年生の予測では4年〜5年, 5年〜6年の各体格の1年間の増加量の1/10. グループ;第1は10.0才以後, 第2は11.0才以後, 第3は12.0才以後, 第4は13.0才以後に来潮のもの. 予測式と精度;初潮年令と他の各変数との相関をR_<12>vector,予測変数相互間の相関係数をR_<22>matrixとする予測方程式の係数はR_<12>×R_<22>^<-1>であたえられる. β-係数と対応するR_<12>の要素との積が最小のものを次々除くよう simulate しながら重相関係数の大きさを評価しつつ予測方程式を求めた. その結果第2グループが0.942, 0.902と高く推定誤差も95%の確率で±0.541年, 0.715年であった. この係数を用いて標本の個々について予測年令を求め実測値と比較したが誤差も小さく精度の高い結果を得た.